インデックス投信も万能でない!データに見る、つみたて投資の残念な結果

現在、日本株のインデックスファンドの信託報酬は非常に安くなり、10ベーシス台(0.1%台)のファンドも多く、投資家にとっては非常に運用しやすい環境となっています。

しかし、一見安くみえる信託報酬も長期間になると無視もできなくなります。ここまで見てきたように、10年程度の運用期間では十分という結果が出ないのですから、薄い信託報酬も10年以上の期間でどうなるのかという想像も必要です。

ちなみに、インデックスファンドは、インデックスのパフォーマンスを目指す運用をしています。したがって、信託報酬分は必ずパフォーマンスで負けることになります。インデックスファンドに投資をすることは、アクティブファンドが陥るように大きく負けてしまうことはないですが、より確実な負けに運用費用を支払っているということになります。

インデックスファンドの難しさは、どの資産を選ぶかに尽きる

ここまでいうと、「日本株のインデックスファンドを選択したから失敗しただけではないか」というような指摘もあるでしょう。インデックスファンドで成功している方は「米国株式」や「世界株式」を選択したことで成功しているのではないでしょうか。つみたて投資をする資産の選択に成功し、また運用期間も十分に取れているというケースでしょう。

もっとも、今後も「米国株式」が勝ち組であるかどうかを残念ながら証明はできません。先進国でありながら長期間に成長し続けてきた実績は評価できます。

しかし、コロナ時代にどうなるかは、現状では誰にもわからないでしょう。米国の新型コロナウイルス感染症の対応に苦慮している状況を見るにつけ、不安が残ります。米国株式が投資対象としてよかったというのはあくまでも「バックミラーを見て」という評価をしておく方がよいでしょう。

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。Twitter:SatooshiX