しかし、仮に20年間に渡って、毎月つみたて投資をしても、超過収益は23%に過ぎず、その年間平均リターンも1.1%に過ぎません。日本は長らくデフレであったことを考えれば、「プラスだけいいじゃない」というようなコメントもあるかもしれませんが、「株式のリスクをとってこのリターンかと落胆する方も多いかと思います。
日本株インデックスファンドの不都合な真実
また、2013年以降につみたて投資を始めたケースでは、いずれのケースでもマイナスのリターンとなっています。
「時間分散したのになぜ」という声も聞こえてきそうですが、これがTOPIXを毎月つみたて投資した実績です。
2012年末からアベノミクスとして株式市場も元気を取り戻した感はありますが、個人投資家が2013年から毎月つみたて投資をしていて、現在がハッピーかというと厳しい状況といわざるをえません。
この原因は一つには、日本株式が「循環株」といわれるように、上がったり下がったりを繰り返すだけで、継続的に成長しない資産だからともいえます。つまり、つみたて投資をする対象の選択を間違えたともいえます。
インデックスファンドにも運用費用が掛かる
また、先ほど見てきたケースでは信託報酬を考慮していません。ですので、実際のパフォーマンスは先の例よりも下回るということは付け加えておきます。
信託報酬は「マイナスの複利」です。毎日毎日、皆さんの資産から差し引かれることになり、信託報酬が安いのが良いのは当然です。