シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2020年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年4月10日に更新されたキャンドゥの2020年3月既存店売上高は、対前年同月比98.8%となりマイナス成長となりました。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。
一方で全社売上高は102.6%となりプラス成長を維持しました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。
既存店売上高は今期4カ月が経過して、プラス成長2カ月・マイナス成長2カ月という状態です。新型コロナウイルス問題が本格化した3月はマイナス成長となりましたが、1月のマイナス成長(98.8%)と同レベルに留まりました。
また全社売上高は今期4カ月全ての月でプラス成長を達成しており、3月の102.6%は12月(100.9%)、1月(102.1%)よりも高い数字となっています。
3月時点では、新型コロナウイルス問題の影響は限定的といえる状態です。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年から概ね1,600-1,700円間でレンジ相場を形成してきました。2020年3月の株式市場全体の下落の際に、株価は1,411円まで下落しましたがV字に回復し、現在はレンジ上限1,700円付近で取引されています。
外食企業は新型コロナウイルス問題の影響が3月から本格化していますが、小売業の同社は3月の新型コロナウイルス問題の影響は限定的です。緊急事態宣言のあった4月以降、どのような業績推移を見せるのかが今後注目されます。
LIMO編集部