「OK ブーマー」 あなたは危険カテゴリーに属している
また逆に、「自分は大丈夫」と危機感を持っていないブーマーも多く、自信過剰なブーマーである親に頭を悩ますミレニアルズが多いということも話題になっています。
自分や友人達の親が、無防備に遊び歩いていることに業を煮やしているとSNSに投稿したところ、1,000件以上ミレニアルズから共感の反応があったと、タイムズのベストセラー作家であるマイケル・シュルマン氏は「The New Yorker」(※1)につづっています。
ミレニアルズである子供達が、COVID-19の危険性をブーマーである親に言い聞かせ、家にいるように「叱りつけ」ても親達は「(忠告)ありがとう”ママ”」等とふざけた返事をしたり、全く真剣に聞いていない態度だと嘆いています。
消費者観察会社のSTAANCEが2,000人のアメリカ人を対象に行った調査(※2)で、「COVID-19の感染を恐れている」と答えた世代別割合をみると、ブーマー43%、ミレニアル53%、Z世代48%との結果。やはりブーマーが一番心配していないことが分かります。
終戦後、経済成長の中、ヒッピー文化やアメリカの自由主義文化をつくり、未だにまだ現役で世界を動かしていると思い込んでいるブーマーが多いようだ、ということも記事の中で指摘しています。
いい意味でも悪い意味でも自由主義を築いてきたブーマーは、自由をとりあげられることを何より嫌い、現実を受け入れて生活パターンを変えることに抵抗する傲慢さがあるのかもしれません。とくに、トランプ大統領については『ブーマーの隊長』と、シュルマン氏は批判しています。
現実逃避で自信過剰の「ブーマーの隊長」が2018年に米国パンデミック対応費の予算を大幅カットしたり、優秀な専門家チームを解雇したりしていなければ、今回のパンデミックに対してもっと早く適確な対応ができたのではないか、という批判の声も高まります。