「高校進学にはどれくらいお金がかかるのか」

では、高校に進学するにあたり必要となるお金についてみてみましょう。

私立高校

文部科学省が2019年12月に発表した「令和元年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について」の「令和元年度私立高等学校等の初年度生徒等納付金平均額(年額)」では、私立高校(全日制)の平均就学費用の平均額について次のようなデータがでています。

入学料:16万3,362円
授業料:40万4,713円
施設設備費等:16万8,602円

公立高校(※例 東京都)

次に、公立高校の授業料の一例として、東京都教育委員会ホームページ「都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について」によると、都立高校(全日制)進学にかかる費用は以下の通りです。

入学料:5,650円
授業料:11万8,800円
(その他学校徴収金などは、学校によって異なります)

国の「高等学校等就学支援金」って何?

先述の就学費用のうち「授業料」の部分を、親権者などの所得に応じて支援するのが、国の「高等学校等就学支援金」の制度です。

次では、この制度の概要、および2020年4月からの制度拡充のポイントなどを、文部科学省の「2020年4月からの『私立高等学校の授業料の実質無償化』リーフレット」をもとに解説していきましょう。