日本株が年初来ワーストパフォーマーになった2016年6月13-17日

2016年6月13-17日は、日銀の追加金融緩和が見送られ、英国のEU離脱に関する国民投票に対して金融市場の警戒感が薄れず、円が買われ、世界的に株価は下落しました。特に日本株は1週間で▲6%も大幅下落しています。この結果、これまで年初来のパフォーマンスが最も悪かった上海市場を抜いて、TOPIXが主要な株式市場の中でワーストパフォーマーになってしまいました。

それでは個人投資家の行動はどうだったのか、投資信託の売れ筋動向を見てみましょう。

マネックス証券の2016年6月13-17日の週間売れ筋ランキングを見る

今回はマネックス証券のランキングを見ていきます。

まず、全体ランキングです。

第1位:楽天日本株4.3倍ブル

第2位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第3位:日経225ノーロードオープン

第4位:SBI 日本株3.7ベア

第5位:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

マネックス証券の2016年6月13-17日のNISA週間売れ筋ランキングを見る

では、NISA週間売れ筋ランキングはどうでしょうか。

第1位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第2位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第3位:ひふみプラス

第4位:SMTグローバル株式インデックスオープン

第5位:楽天日本株4.3倍ブル

日本株・世界株投信が脚光を浴びる

いかがでしょうか。2つポイントがあります。

まず、全体ランキングの売れ筋トレンドは従来と変わっていないと思います。つまり、急落局面では、下げるほど利益の出やすいベア型投信が人気化すると同時に、株価反発を狙ってブル型投信やインデックス投信がよく売れるということです。グローバルREITファンドは株式市場の動向にかかわりなくよく売れています。

次に、NISAでの売れ筋には、全体の売れ筋のトレンドが反映されると同時に、上位に日本株や外国株のインデックスファンドがランクインしていることです。これは、NISAを長期投資のツール(道具)として活用する投資家が、リスクオフ相場を活用して、逆にリスク資産を拾っている動きかもしれません。

こうして見ると、短期投資であれ超長期投資であれ、逆張りを進める個人投資家の存在が浮かび上がります。売れ筋投信のトレンドには引き続き注目が必要です。

 

LIMO編集部