自治体も制服のリサイクルに乗り出す
「お下がり」の文化は個人間が基本になっていると思いますが、最近では自治体も制服のリサイクルに乗り出しています。例えば栃木県足利市では「制服リサイクルバンク」を開設しています。
制服を譲りたい人と譲ってほしい人の間に入る形で、制服のリサイクルをしています。
取り扱うのは足利市の中学校や高校の制服、シャツ、ブラウス、スカート、運動着、カバンなので、他の市町村の制服は対象となっていません。
でも大切なのは自治体がこういった取り組みを始めたということでしょう。足利市で始めたことによって、今後は他の自治体でも同じような制服リサイクルが始まるのではないかと期待しています。
(このほか、新潟県新発田市やボランティアチームなどで運営されているところもあります。)
制服を次の世代への贈り物にしてみては?
使わなくなった物はフリマアプリで売るという考えが浸透している中で、出品禁止物となっている制服は、どうしていいかわからない品物になるかもしれません。でも昔ながらの「お下がり」が使えます。本来ならば進学費用の足しにしたいところですが、制服に限っては自分の利益よりも次の世代の人への送り物として考えるのも、アリかもしれませんね。
【参考】
「公立中学校における制服の取引実態に関する調査報告書」公正取引委員会
「制服リサイクルバンク」栃木県足利市
「制服リサイクルバンクが始まりました」新潟県新発田市
川崎 さちえ