夫婦歴40年、仲が良い熟練夫婦の秘訣

続いては、実際に夫婦円満な家庭の例をご紹介していきましょう。

とある60代のご夫婦がいました。結婚して約40年。夫の家業を継いで、2人で切り盛りしています。そのご夫婦の自宅は、その職場の隣。そう、職場からプライベートまで、ほぼ一緒に過ごしているご夫婦なのです。そんなご夫婦ですが、娘さんから見ても仲が良い理想の夫婦とのことです。

娘さんご自身も結婚し、理想の夫婦の例として仲が良い秘訣を考察されてみたところ、下記のような点が考えられたとのことです。

• 食事の際には、仕事の話をしない
• お互いの趣味を認め合っている
• 子どもの前では夫婦げんかをしない

自営業であれば「ちょっとアレが…」というような、ちょっとした伝達事項もあることでしょう。目の前にその伝えるべき相手がいれば、つい言いたくなるところですが、お二人は家族が揃う食事の場ではけっして仕事の話を持ち出さなかったそうです。

自営業であるために、プライベートな時間に仕事の電話がかかってきたり、対応を求められることもあっただけに「せめて子ども達と過ごす時間には仕事を持ち込まないようように」という、ご夫婦の配慮を垣間見ることができたのです。

そして「お互いの趣味を認め合う」という点については、聞く人によっては当然と思えるかもしれませんが、こちらのご主人の趣味はパチンコだったそうです。パチンコと聞けば、ギャンブルですので嫌悪感を覚える人もいるでしょう。ですが、こちらの奥様は、旦那様の趣味の範疇であればいっさい文句を言わず、認めていらしたのです。そして奥様自身も、ちょっとした時間に携帯ゲームで気晴らしをしており、その姿をご主人も微笑ましく見守っていたそうです。

こうしてお互いがそれぞれで息抜きをする場を大切にし、そして認め合っていたことが夫婦の仲を良好なものに保っていた一貫であるとも見受けられたのでした。

最後にあげた「子どもの前では夫婦げんかをしない」という点は、実際に心掛けているご夫婦も多いことと思います。例外なく、こちらのご夫婦も子どもの前ではケンカしないように徹底していたのです。だからと言って、無理して我慢を重ねていたわけでは無く、ケンカすることがあっても夫婦の寝室に行って2人きりになってから行っていたとのことです。