新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により、3月初頭から一斉休校措置が取られました。その影響は子供だけではなくPTAや子供会の役員にまで及んでいます。

例年、2月下旬から修了式前の期間にPTAや子供会の新旧役員の引継ぎが行われます。しかし、この緊急事態でPTAや子供会の話し合いの場として利用されている教室への出入りが制限されるなど、引継ぎが思うようにいかないケースが出てきています。新年度から子供会の役員に就いた筆者の経験を紹介します。

一斉休校で引継ぎの話し合いが延期に

3月2日から一斉休校が始まり、事実上の前倒し春休みに入りました。そのことがPTA活動や子供会を支えているお母さん達の活動にも直接的に影響を与えています。

まず、時期的に年度末ということもあり、新旧の役員交代や各子供会での係の引継ぎの場を設けていました。そういった活動のために学校側も専用の教室を用意しています。筆者が属する子供会でも、班長さんが引継ぎに出席するお母さん達の予定を聞いて日程を調整し、教室を事前予約していました。話し合いの場を決めるにも様々な手順を踏んできたのですが、他の行事と同様に全てがひっくり返ってしまいました。

PTAや子供会の役員の中には6年生のお母さんがいることもあり、大きな話し合いや顔合わせは「卒業式の前に終わらせる」というのが暗黙のルールでした。しかし、多数の人が集まる会議は見送ってほしいと学校側から申し出があったり、お母さん方の集まりで感染があったら学校閉鎖をする可能性もあるので卒業式後にしてほしいなどと要請されました。

結局、卒業式の翌日からPTAを皮切りに、各子供会毎で人数制限をして引継ぎの話し合いをすることになりましたが、情報が二転三転する事態になりました。