「女性が転職や留学、大学院進学などできるのは、子どもを産む前までですね。いったん子どもを持てば、ある程度育つまで、10年以上は待つことになります。30歳で出産した私は、40歳半ば。どんどん年をとるし、体力も記憶力も衰えるので、不安や焦りはつきません」
「ママ友は海外勤務の話が出ていましたが、断ったと言っていました。好きなだけ残業ができ、気軽に研修や出張に行ける夫がうらやましいです。こんな話をすると、『産む前から分かってたでしょう』『旦那さんだって稼いでいるんだから』と言われますが…仕事か育児か、選択を迫られるのは女性ばかりですね」といいます。
女性は育児をするとキャリア形成に時間がかかったり、正社員からパートへキャリアダウンする人も。育児におけるキャリアの変化も、自信を左右しているようです。
結婚・出産による退職で、再就職が困難に
結婚や出産で退職する人は、今も少なくありません。一度退職すれば、パートであっても再就職が難しいケースがあります。「子どもがいて、病気のときは看病するしかない」という条件では、受け入れてくれる企業が絞られるからです。
マザーズハローワークの方の話では、「子どもがいる女性への理解は増えていますよ。ただ、急な休みがとれるパートとなると職種は限定されます」とのこと。多くは製造業や販売業など、大人数が働いている職種になるそうです。