「家計簿」をスタートするチャンスでもある

固定費を改善した後は、生活費にも着手しましょう。そのうえで重要なのは、「家計簿をつけて項目ごとの支出額を把握すること」。正確な収支のバランスを知るためにも、途中で投げ出すことなく家計簿を記録する必要があります。

そこで、一般的なノートタイプのものではなく、家計簿アプリを使うのもよいでしょう。家計簿アプリなら、買い物をしたあとにレシートを読み取るだけで記録されるため、わざわざ家で記入する必要がありません。なかには、クレジットカードや電子マネー、銀行、通販サイトなどと連携できるアプリもありますよ。

また、自動販売機や切符などはレシートが発行されないため、つい家計簿に記録し忘れてしまう場合も珍しくありません。その点、家計簿アプリなら外出先でサッと記録できるので、記録モレが発生しにくいというメリットも得られます。

さらに、より節約意識を高めるために「今日はいくら使ったのか」「今月はあといくら使えるのか」をこまめにチェックしておきましょう。会社からの帰りや寝る前など、家計の状況を見直す時間を用意してみては。

「巣ごもり消費」のその後…

これまで節約が長続きしなかったからといって、「私は節約ができないタイプだ」と諦める必要はありません。「巣ごもり消費」だからこそ、お金の流れを見直すチャンスです。自分に合った方法で取り組めば、節約をうまく習慣化できるはずです。

前述のカンムの調査では、「COVID-19の影響が落ち着いたら、支出は?」との問いに「増えると思う」と回答した人が35%いました。もしCOVID-19が収束したらやりたいことがたくさんあるはずです。そのための予算を確保して、楽しみにしながら、今はじっと耐えましょう。そして節約の習慣はCOVID-19収束後も継続できるようにしたいですね。

LIMO編集部