新興株市場の振り返りーマザーズ指数はTOPIXをアウトパフォーム

2016年6月20日の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比+1.7%上昇、東証マザーズ指数が同+3.4%上昇となりました。TOPIXは同+2.3%の上昇でしたので、マザーズ市場はTOPIXにアウトパフォームしたことになり、17日とは対照的な動きとなりました。

引き続き、バイオ、スマホアプリ関連が物色の中心ですが、新たなテーマとしての自動車の電子ミラー関連としてモルフォ(3653)が商いを伴って上昇していたのが印象的でした。

マザーズ市場の出来高は6,000万株、売買代金は1,314億円で、出来高、売買代金ともに前営業日から減少しました。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は20、変わらずは1銘柄でした。

マザーズ御三家は揃って上昇

マザーズ時価総額トップ3は、そーせいグループ(4565)が+1.7%上昇、CYBERDYNE(7779)が+3.7%上昇、ミクシィ(2121)が+2.4%上昇でした。

マザーズでの売買代金上位3銘柄は、そーせいグループ、グリーンペプタイド(4594)、アカツキ(3932)でした。

マザーズの上昇率トップはソーシャルゲームのモブキャスト(3664)で前日比+21%上昇(ストップ高)、2位は産直野菜を販売する農業総合研究所(3541)で同+18%上昇(ストップ高)、3位は創薬ベンチャーのグリーンペプタイドで同+17%上昇でした。モブキャストや、2016年6月16日に新規上場したばかりの農業総合研究所は、いずれも3営業日連続のストップ高となっています。

一方、下落率トップは、スマホゲーム等を展開するブランジスタ(6176)で前日比▲16%下落(ストップ安)、2位はスマホアプリを展開するGMO TECH(6026)で同▲9%下落、3位は成功報酬型求職サイトのアトラエ(6194)で同▲8%下落でした。アトラエは2016年6月15日に新規上場したばかりですが、早くも利食い売りに押されて上場初値を下回って引けています。

6月21日の着眼点

英国のEU離脱懸念の後退から、株式市場はTOPIX、マザーズともに上昇しました。TOPIXに対してマザーズがアウトパフォームしましたが、為替は比較的小動きで大幅な円安とはならなかったことを考慮すると違和感はありません。明日21日は、為替動向に気を付けながら、マザーズ指数が6月15日以来4営業ぶりに節目である1,000ポイントの大台を回復できるかを注目したいと思います。

LIMO編集部