上司も人間だという意識がない

最後は、上司も人間だということを常に意識しているか、ということです。人事評価はもっと客観的に行われるべきだと思う人もいるかもしれませんが、やはり上司も人間。相手のことを好きかどうかは評価に大きく影響します。人間が評価する以上、どんなに客観的に評価しようと思ったとしても、感情が一切入らないというのは不可能なのです。

大切なのは、上司があなたと話していて「この人は自分のことを慕ってくれているな」「尊敬してもらえているな」と感じること。人は自分のことを慕ってくれている相手の期待を裏切ることはしにくいものですし、自分に好感を抱いている相手のことを嫌いになるのも難しいのです。媚びろというのではありません。大事なのは上司と良好な関係を築くことです。

おわりに

仕事で成果を出すことは簡単なことではありませんが、成果を出したときにそれを正当に評価してもらうのはさらに難しいことです。しかし、それはキャリアを積み上げていく際に重要なスキルの一つ。日本人は謙虚さのためか、評価されるのを極端に遠慮してしまうことがありますが、正当に評価されることも一つのスキルだと割り切り、そのスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ