先生も補助教材を準備する余裕はなかった
学校で新しい単元を学習する際、先生は宿題などを通じて授業内容の理解度を深めさせ、単元テストの結果で各生徒への定着度を見ていくというプロセスを踏みます。しかし休校決定が急だったため、先生方も普段の宿題のような単元に対する細かいサポート教材を準備する余裕はありませんでした。
突然今年度が終わってしまったことで、先生方も不安で仕方がないでしょう。自発的に勉強する子とそうでない子がいることも把握していると思われます。筆者の子供たちも「テストを渡されただけ」と言ってきたので、先生も急なことで何も準備できずに大変だったはずと返しました。
案の定、先生は「補助プリントの用意はできなかったけれど、みんなしっかりやると信じている」と語りかけたそうです。
学校外での学習機会の差は無視できない
こうした状況で先生方や親が心配しているのは、教育問題でよく取り上げられる「学習機会の格差」が今回の一斉休校で助長されるのではないかという点ではないでしょうか。
一斉休校の影響で多くの塾などが一定期間の休校措置を取っていますが、宿題や復習などの指示が会員サイトから出されたり、従来の春休みに入れば再開するところも多く、子供が勉強しないでいる状態を回避しようとしています。