「二世帯住宅」

共働きが増えているなか、義両親との同居はけして悪いものではありません。しかし、国立社会保障・人口問題研究所が2019年6月発表した「第 6回全国家庭動向調査」によると、どちらかの親と同居している割合は19.8%と2割を切っており、また将来的に同居した方がいいと考えている人も34.3%と、年々減少傾向にあるようです。

賃貸暮らしのKさんも、夫とマイホームの検討をはじめたタイミングで、義両親から「同居」を提案されたのだそう。現在3人目を妊娠中のKさんにとって、義両親との同居は育児面のサポートなど心強い協力者となりそうですが、実際は二世帯住宅のプレゼント計画は負担でしかないといいます。

「子育ての面や金銭面をみても、協力してもらえるのはありがたいのですが…やはり、自分の家では気楽にいたい」というKさん。しかし、夫は「こんないい話はない!」とよろこび、義両親と間取りの話まで進めているのだとか。
優しい義両親であってもKさんにとっては「他人」であるため、一緒に暮らすことは抵抗があるそうです。義両親は善意で提案しているだけに、もどかしさを感じてしまいます。

最近の傾向によると、同居を選ぶ家庭より近距離別居を選ぶ世帯が多いようです。お互いの妥協点をみつけなければ、このまま家庭不和につながるおそれもあるかもしれません。

受け取り拒否できないジレンマ

義両親からの困ったプレゼント3選をご紹介しました。不用品や好みではないプレゼントでさえ処分に困ってしまうなか、二世帯住宅となると簡単には破棄できません。しかも相手が義両親となると、断り文句にも気を遣ってしまうことでしょう。

プレゼントは贈る側の善意からなる行為です。相手の気持ちをよく考え、相手の立場に立ってからプレゼントは贈ると良さそうです。押しつけることはせず、心からの「ありがとう」がもらえるような、素敵なプレゼントを贈りたいものですね。

【参照元】

ベルメゾン生活スタイル研究所「プレゼント・贈り物

国立社会保障・人口問題研究所「第 6回全国家庭動向調査

井口 小麦