漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦と一緒に生活しています。ちなみに祭さん自身は父と妹の3人家族。今はそれぞれ別々の場所で生活しており、お父さんはたまに祭さんの家に遊びに来ます。

今日も祭さんの家にやってきたお父さん。父娘でくつろいでいると、チンチラさんたちの散歩の時間がやってきました。祭さんは「散歩の時間だから出すね。」と父に断り、小明神さんとおみくじちゃんを部屋に放しました。チンチラさんが周囲をうろうろすると、たいていのお客さんは興味を示すのですが、お父さんは無関心。ひたすらスマホゲームに熱中しています。

そんなお父さんの姿を見ながら、「昔犬も飼っていたし動物は好きなはずなのに、チンチラ達にはいつも無関心なのよね…。チンチラは好きじゃないのかしら…?」と不思議に思う祭さん。すると、お父さんの周囲を小明神さんがちょろちょろと走り出しました。以前は人見知りだった小明神さん(11話参照)も、年齢を重ねて、だいぶ人に慣れたのか、今では「お客さんは、りんごをくれるもの」と思っている様子。お父さんのひざの上に足を置き、おやつをおねだりしはじめました。

するとお父さん。小明神さんが何かをおねだりしていることに気づいたのでしょう。しばらくじっと小明神さんを見たかと思うと、「祭、こいつは何食べると?」と聞いてきました。「お?初めて気にかけた。」と驚きつつも、「牧草とか果物だよ。りんごあげてみる?」と、りんごをひとかけ渡してみました。