働いているママはもちろん、専業主婦のママだって今年のように子供たちが長い間家にこもっていては作業する時間なんてなかなか作り出せません。「お気に入りの一品で通学させてあげたい」という多くのママが持つ気持ち。でも、全員が手作りする必要は本当にあるのでしょうか?

そもそも、なぜ小学校のグッズは手作りが多いのでしょうか。学校の指定により既製品が見つからない・皆生活圏が同じため同じお店で購入すると持ち物が被り見分けがつかなくなるなど、さまざまなことが考えられます。それと同時に「手作りの方が温かみがある」などと考える人がいるため、裁縫が苦手なママや時間が取れないママは「うちの子だけ作ってあげないなんてかわいそう」などと思ってしまいがちです。

しかし、最近ではオークションサイトや手作りアプリなどが一般的になってきたことで、得意な人が作った手作りの品物を手軽に購入することができるようになりました。お友達と柄を変えたい、学校独特のサイズを注文したいなどのニーズであれば、無理にママが作業をする必要はなくなってきているのです。裁縫が大の苦手というSさん。今回、小学一年生になる娘さんの入学準備の縫物系をすべてアプリで注文したといいます。

「昔から裁縫や料理といった家庭的なものが苦手で、仕事をしている方が性に合っているタイプでした。とはいえ、子供を産んで母親になったんだからみんなみたいにやらなくてはなんて最初は思っていたのですが、私が裁縫をしたら何時間かかるかわかりません。ママ友は『買うと高い』なんていいますが、私が睡眠時間を削って製作するのであれば、普段よりシフトを増やしてもらってその分のお金で上手な方が作ったものを買ったほうがよっぽどコスパがいい。

今はそういったマッチングがうまくできる時代です。娘も、アプリをみながら『かわいいのがありすぎて選べない』なんて楽しそうにしていました。手作りすることが親子のコミュニケーションのひとつだなんていう方もいますが、こういった時間を共有することも立派なコミュニケーションだと思っています」

届いた入園グッズはどれもかわいらしく、Sさん親子の希望通りのものだったそうです。

名前の手書き作業は最低限で

入学準備の中で毎年話題となるのが、裁縫グッズと並び文房具の名前書きです。クレヨンや色鉛筆などはケースだけでなく一本ずつ記名する必要があるので保護者達のため息が聞こえる作業といえます。とはいえ、こういったものも便利グッズを一度買ってしまえばかなりの時短が可能です。