イライラが生まれる原因は?

では、なぜ子どもに対してイライラしてしまうのでしょうか。

一人になれる時間がない

まず一つ目に考えられるのは「一人になれる時間がないこと」です。子どもが生まれてから保育園や幼稚園に入園するまで、ほとんどの母親は一日中子どもにつきっきりでお世話をします。子どもが小さい時は誤飲や事故などを心配して片時も目を離せないので、トイレに行くことすらままならないですね。

トイレに行く時は扉を開けっぱなしで用を足し、お風呂に入る時は子どもが溺れないように注意して、夜寝る時は子どもを寝かしつけしていたら一緒に寝落ちしてしまうなど、一日中、一人でホッとできる暇がないという場合も多いのではないでしょうか。

意思が伝わらないもどかしさ

二つ目の理由として、「自分の意志が子どもに伝わらないもどかしさ」があります。まだ小さな子どもは母親の指示がきちんと理解できず、何回注意してもして聞き分けてくれないこともあるでしょう。根気よく言い聞かせなければいけないということは分かっていても、何度も何度も同じことをする我が子にうんざりしてしまうのです。

世間の厳しい目

三つ目は、「世間の厳しい目」です。日本は子どもに対して寛大ではないと言われますが、公共交通機関で子どもが泣いたときに冷たい目で見られたり、公園で遊べば声がうるさいとクレームが入ったり、母親にはあちこちで他人の目というプレッシャーがあります。

「人に迷惑をかけてはいけない」という息苦しい状況が、さらにイライラを加速させる要因にもなっているということもありそうです。