2020年3月13日に行われた、株式会社フルスピード2020年4月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。 ※話し言葉に忠実に書き起こしております。

スピーカー:株式会社フルスピード 代表取締役社長 友松功一 氏

2020年4月期第3四半期決算説明会

株式会社フルスピードの代表取締役社長の友松でございます。それでは、私より2020年4月期第3四半期決算の概要についてご説明いたします。

グループが目指す姿

まずは、当社の方向性でございます。「テクノロジー&マーケティングカンパニー」ということで、既存事業の着実な成長はもちろんでございますが、新規事業にも積極的な投資を行っていく方針で運営しております。

成長シナリオ

イメージでございますが、既存事業のインターネットマーケティング事業、またアドテクノロジー事業の継続的な成長を推進していきながら、海外展開や新規事業におきましても、100億円規模の事業を作っていくというところで、積極的な投資を継続している状況でございます。

クロスボーダー①

今期は、戦略ドメインを「クロスボーダー領域」と指定いたしまして、特に東南アジア地域を中心に会社の設立等、積極的な投資展開、事業展開を行っております。

FY2020.3Q実績

業績のサマリーでございます。まずは今期の業績でございますが、売上高につきましては161億300万円、営業利益につきましては7億9,700万円という状況でございます。

FY2020.3Q進捗

通期計画に対する進捗でございますが、売上高は約75パーセント、営業利益以下につきましては約60パーセントと、若干ではございますがビハインドしている状況となります。

売上高の増減分析

売上高の増減分析でございます。まず、アドテクノロジー事業が8億9,900万円の増加となり、インターネットマーケティング事業は既存の大型顧客の解約等がございまして、5億2,300万円のマイナスという状況でございます。結果として、売上高は161億300万円となっております。

営業利益の増減分析

営業利益の増減分析でございます。アドテクノロジー事業の売上が伸びておりますので、粗利も伸びている状況ではございますが、新規領域への投資ということで、人件費や開発費がかさんでいる状況でございます。その結果、営業利益は7億9,700万円、前年同期比で15パーセントの減益となっております。

財務体質

B/Sについてでございます。自己資本比率が55.7パーセント、純資産が40億円を超え、40億8,000万円となっており、今後、積極的な投資を行える財務体質を作ることができていると考えております。

戦略ドメイン

ビジネスの進捗でございます。今期は「ヘルスケア」「B2B」「クロスボーダー」を戦略ドメインに指定しており、この領域で積極的な事業展開を行っていく方針で運営しております。

パフォーマンスマーケティング①

アフィリエイトを中心としたパフォーマンスマーケティング事業でございます。パフォーマンスマーケティング事業は、バリューチェーンの深耕と、次世代技術への対応、海外を含めたエリア展開といった方針で事業を進捗させております。

パフォーマンスマーケティング【新規領域】 FORiT

先日発表させていただきましたが、OtoOの動画のパフォーマンスマーケティングということで、おもにCPIと言われておりますが、アプリのインストールを促進する広告会社「Rita株式会社」のM&Aを実施しております。

これまで当社は、アプリ関連のプロモーションといった領域は未着手でございました。この事業を買収することで、今まで取り組むことのなかった領域で成長が見込めると考えております。

パフォーマンスマーケティング②

アフィリエイト広告のクリーン化のところで、法律に則った広告表現を行ってまいりますが、AIなどを使用して、パートナーさまにも知識を得ていただいたり、「こうした表現は問題ないのか」といったところに対応できるよう体制を整えております。

インターネットマーケティング①

インターネットマーケティング事業の進捗でございます。特に、中堅企業に向けてマーケティングノウハウやマーケティング支援などを行っている状況でございます。

インターネットマーケティング②

SNS運用支援というサービスがございますが、こちらの事業が順調に進捗しており、売上高は前年比で140パーセント前後も伸びている状況でございます。

SNSを利用される消費者の方も増えており、そうした顧客を獲得したいというニーズがかなり旺盛でございますので、この部分にも積極的に人員をはって売上を伸ばしてまいりたいと考えております。

インターネットマーケティング【人材不足】

インターネットマーケティング事業におきましても、注力ドメインの「ヘルスケア」「B2B」「クロスボーダー」といった領域に合致した新規事業を展開しており、これから来期に向けて、これらの事業を成長させてまいります。

クロスボーダー②

海外展開についてでございます。戦略ドメインがクロスボーダー領域ということで、今期はアフィリエイトマーケティングの「Webridge」という新しいサービスをローンチしております。東南アジアを中心にパフォーマンスマーケティング事業を拡大していく方針で運営しております。

パフォーマンスマーケティング クロスボーダー

そのなかで、マレーシアに「FORIT DIGITAL」という会社を設立いたしました。マレーシアおよびシンガポールなどにおきまして、日本国内のお客さまの販売を支援するところを進めてまいりたいと考えております。

DSP クロスボーダー

2017年に設立いたしましたセブ島のオフショア開発拠点についてでございます。こちらも、規模を含めて順調に拡大しており、来期に100名体制の開発拠点となることを目指して、今後も拡大してまいりたいと考えております。

外国人就労プラットフォーム事業①

HRの展開でございます。こちらでは、東南アジアの外国人労働者の方を日本に迎え入れる事業支援を行っております。

今期は、ベトナムとミャンマーの教育会社に出資いたしました。こちらで外国人への日本語教育を行っており、来年以降、日本にて貢献いただく外国人人材の受け入れを行うという状況でございます。

外国人就労プラットフォーム事業②

みなさまもご存知のとおり、国内では長い間、介護人材不足と言われております。当社といたしましては、外国人人材の活用によって介護領域における人材不足に貢献するということで、教育または人材紹介を行う方針でございます。

M&A・アライアンス展開

最後に、M&Aやアライアンスに関するご説明になります。2019年10月以降、特に注力ドメインに即した事業会社さま、ベンチャー企業さまといったところに対して、出資やM&Aを行っております。

今後も、注力ドメインに即した事業会社さまなどで、当社が持ち合わせていない技術やリソースをお持ちの会社さまと、積極的に連携を行ってまいりたいと考えております。

以上で、2020年4月期第3四半期の決算概要についてのご説明を終了させていただきます。

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