「あるとき、夫がスマホを忘れていったんです。そのときふっと魔が差して、つい中身を覗いてしまったんです。そこには、あのとき見たAとの生々しいやり取りが…」夫とAは同じ商業施設に勤めていたよう。夫は仕事帰りにしょっちゅうAと会い、不倫関係になっていたことが分かりました。

頭が真っ白になったというOさん。その5分後、スマホ忘れた~と夫が病室に戻ってくると、Oさんは感情が高ぶってそのまま喧嘩に発展。「夫は『遊びだった、本気じゃない』って。でもあのときAの名前を見てからほぼ3年ですよ、遊びなわけないじゃないですか。子供が生まれる前にケリをつけると言い張ったんですが、私は入院中なわけですし…結局身動きが取れず、産後の課題になりました」

Oさんはそのかわり、Aの連絡先を控え、直接連絡をとったそう。Aに対し産後に慰謝料の請求を考えていると伝えると、相手は平謝りをして、その後一方的に連絡先を変更したといいます。後々、どうやら配置換えで移動になったようだと知りました。

許せないけれど…実際1人では対応しきれない育児

無事出産を終え、育児がスタートしたOさん。夫に対する嫌悪感は強かったものの、子供の可愛さがその気持ちを和らげてくれたといいます。しかし産後もOさんの体調不良が続き、子供も体が小さかったため、とにかく苦労したのだそう。
「私の両親は頼れなかったので、結局夫のサポートなしには何もできない状況でした。私が産後に再入院したり、子供の通院も必要だったりして、1人では対応できなかったと思います。それに私は仕事を退職してしまっていたので、収入面でも厳しいのが現実でした」