投資を行う人も少ない

その一つの証左として共働き世帯で投資をしている人の比率が低い点を挙げることができそうです。

サラリーマン1万人アンケートで既婚配偶者ありと回答した5,974人のうち、共働き世帯で投資をしている人は38.9%と片働き世帯の45.2%をかなり下回っています(図表2参照)。

もちろん、「資産が少ないから共働き世帯では投資をする人が少ない」と因果関係を逆に考えることもできますが、「年収の多い人ほど投資をしている比率は高くなる」という一般的な傾向からすれば、「共働き世帯はもっと資産形成をする人が多くてもいいはず」です。

どうも投資をしていることは「結果」ではなく、「原因」ではないかと思えます。投資をしている人が少ないことが、共働き世帯の資産が増えていない原因になっているのではないでしょうか。

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合同会社フィンウェル研究所代表 野尻 哲史