シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年3月4日に更新された壱番屋の2020年2月既存店売上高は、対前年同月比102.5%となり1月に続きプラス成長。内訳は客数100.3%、客単価102.2%でした。

また全店売上高も102.5%と1月同様プラス成長になり、既存店・全店ともに2カ月連続でプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

今期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月という着地になりました。なお、年度累計は100.5%と100%を超えました。ただし、客単価が全ての月でプラスとなる一方で、客数はプラス月が4カ月に留まり苦戦しました。

また全店売上高もプラス月8カ月、マイナス月4カ月であり、既存店同様の推移を見せています(年度累計100.7%)。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2018年12月の3,815円を安値に上昇しており、2020年1月には6,130円の高値に到達しました。その後反落する中で2月の株式市場全体の下落も重なり、3月9日には終値で4,000円近くまで下げました。

既存店売上高は、年度累計が100.5%となりかろうじてプラス成長を確保しました。新型コロナウイルス問題の影響が本格化する来期もプラス成長を維持することができるのか注目されます。

壱番屋の過去1年の株価推移

参考資料:壱番屋 2019年2月度月次速報

LIMO編集部