シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年3月3日に更新された、くら寿司の2020年2月既存店売上高は対前年同月比112.1%とプラス成長。なお、速報時点では客数と客単価の内訳は開示されていません。
全店売上高も118.7%で、既存店・全店ともに110%を超えるプラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。
既存店売上高は今期4カ月を経過しプラス月3カ月、マイナス月1カ月となっています。また前期は年間を通じて2カ月連続のプラス月がありませんでしたが、今期1-2月はプラス月が継続。また2月の対前年同月比112.1%は前期含め最高数字です。
一方で全店売上高は、これまで4カ月プラス成長が継続。前期は2月までプラス成長は1カ月のみだったのに比べ、今期は好調な推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年8月の3,965円を底に上昇を開始し、2020年1月には高値5,880円に到達しました。その後Wトップのチャートを形成し下落に転じ、2月の株式市場全体の下落を受け3月2日には4,500円を一時割れるまで下落しています。
前期は既存店・全店ともに苦戦しましたが、今期は両者とも堅調な推移を見せています。そうした中、新型コロナウイルスの影響が本格化する3月はどのような数字となるのか注目されます。
参考資料:月別推移
LIMO編集部