一生モノのスキルになる英語

その一方で「自然言語」である英語についていえば、ほとんど変化することはありません。もちろん、技術の進展によって仕事のやり方が変わってくることはあります。

例えば最近の翻訳事情についていえば、人間が白紙原稿からゼロベースで制作するのではなく、ポストエディットと呼ばれる翻訳が登場するようになりました。まずはAIがザッと翻訳にかけ、その後不自然な表現や間違った翻訳があれば、そこだけを人間が手直しをするというものです。つまり、直訳は機械の仕事になり、意訳と修正の部分にこそ、人間の仕事になったわけです。

とはいえ、英語という言語そのものの本質に変化が起こったわけではありません。私が学習した時に使っていたテキストは、今日2020年以降の時代においても問題なく通用します。

英単語、英熟語の意味が変わることはありませんし、英文法のルールもそのままです。つまり、一度取得してしまえば100年後も、200年後もそのまま使うことができるので、一度身につければ、その後の人生で一生涯かけてリターンを回収していくことになります。

技術を身に付けるコストまで勘案するなら、英語におけるトータルリターンの大きさは、プログラミングで得られる総和を上回っていると考えます。