お金を貯めるにはどのようなことが必要なのでしょうか。今回は、一体いくらのお金が必要なのか、またどのように貯めて投資をしていけばよいのかについて見ていきましょう。

お金は貯めるには

お金を貯めるには、いくらぐらいの金額を貯めるかという目標設定を明確にすることが大切です。そのために、ライフプランをたてる必要があります。ライフプランとは、将来に向けた人生設計図。これからどんな人生を生きたいのかを決めることです。

今後、結婚するのか、子供を持つのか、住宅を購入するのかなどをおおまかに決めていきます。これから人生で起こるイベントについて考えておけば、いざイベントが発生しても困ることはありません。もちろん、いつでも変更して大丈夫です。

ただし、病気や災害といった想定外のお金や老後資金は誰でも貯める必要があります。今後は、少子高齢化などの社会環境の変化により、生活にかかるお金はますます増加していくことが予想されます。

生活のために使うお金を考え、毎月の貯蓄額を決めるようにしましょう。具体的な貯蓄金額が設定できないという人は、収入の5%や10%など、収入に対する割合を決めてみてはいかがでしょうか。

最初の貯蓄目標は生活費の3~6カ月分

それでは、どの程度貯蓄すればいいのでしょうか。まずは、生活費の3~6カ月分の貯蓄を目標にしてみましょう。転職などで会社を辞めた場合、自己都合の退職は雇用保険から給付金がもらえるまでに3カ月ほどかかることや、転職期間に半年(6カ月)あれば、新しい仕事も見つかるだろうという理由からです。

貯蓄は、給与の振込口座から貯蓄口座へ送金される「積立定期預金」や、給与から天引きされる「財形貯蓄」などを利用し、自動で貯蓄できる仕組みを作るようにすると便利です。

日本人の平均貯蓄額

日本人はどのぐらい貯蓄しているのでしょうか。しるぽると「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」によると、金融資産の保有額は、全世帯の平均で1,139万円になっています。お金を貯める目的や金額は人それぞれですが、貯蓄するときの目安の一つになるでしょう。

貯蓄を増やしていくためには支出バランスが大切

貯蓄を増やすためには、支出バランスも大切です。長い人生には、いろいろなステージがあります。20代は若く収入も少ないものの、自分だけの支出で済みます。

また、30~40代は収入が上がりますが、結婚して子供ができると教育費などがかかります。

一方、60代になると子供も独立し、仕事も引退して年金で暮らすことになります。あくまでも一般的なケースですが、それぞれのステージに合わせて支出バランスや貯蓄割合は変化します。

たとえば、30~40代の働き世代は子供の教育費、リタイア世代は医療費が必要になるなど、ライフステージに応じて支出は変化します。ライフスタイルに応じてマネープランを調整する必要があるのです。

また、お金を貯めるためには、支出を減らす必要があります。ポイントは、毎月かかる固定費から見直すことです。保険の契約プランの見直しや通っていないジムの解約など、節約できる部分がないか見直してみましょう。

貯蓄と投資

ライフプランを踏まえ、将来に向けてお金を準備するには「資産形成」をする必要があります。資産形成には「貯蓄」と「投資」の2種類があります。

貯蓄とは、主にお金を蓄えることで、銀行の預金などがこれに当たります。元本保証で確実性を重視し、運用成果は商品の選択時に決まります(固定金利型が多いため)。

一方、投資とは株式や投資信託などを購入し、貯めることよりも増えることを重視します。ただ、運用成果は予測できません。大きく増えることもありますが、損する可能性もあるのです。

効果的にお金を貯めるには、使う時期や目的に応じて、資金を次の3つに分類するようにしましょう。

短期資金

日常の生活資金をはじめとした、すぐに必要になるお金は、自由に引き出せる「貯蓄」の形で持っておくといいでしょう。3~6カ月の生活費を目安に、銀行預金なのですぐに現金化できる形で保有しておくようにします。

中期資金

住宅購入資金や子供の教育資金など、使う時期が決まっているお金は、債券など安全性の高い金融商品で運用しながら貯めていくようにします。

長期資金

老後資金など長期で運用する場合は、株式や投資信託などで積極的にリスクをとった運用が可能です。ただしリスクを抑えるために、複数の銘柄や金融商品に分散投資するようにしましょう。

まとめにかえて

今回はお金を貯める方法について解説しました。どの程度お金を貯めるのかを決定するためには、ライフプランを考える必要があります。結婚や住宅購入・子供のことなどをおおまかに決めていきます。

ただ、理想と現実がかけ離れていると、ムリをして挫折することになりかねません。自分の考え方や状況が変わったら、プランの修正を行いましょう。柔軟に対応していくことが長く続けるコツです。

しかし、これからの時代、定期預金などの貯蓄だけではお金はなかなか増えません。投資も行い、将来への資産形成をしていくようにしましょう。

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LIMO編集部