ただでさえ、外の世界とは隔離され、取り残されたような気持ちになってしまう育児期間。スマホはいわば、外界との繋がりを保ってくれる大切な機械。何もかもに「完璧」を求めて、ママをますます追い詰めて、いったい誰が得をするというのでしょうか?

「ながら授乳は絶対にダメ」という意見を聞くたびに、筆者は息苦しくなるような感覚を覚えるのです。

もちろん、授乳中にずっと子どもの顔を眺めることが苦痛じゃない、それが喜びだ、という人は、それでいいと思います。それができるのは本当に素晴らしいこと。スマホを見てしまうママは、それができないがゆえに罪悪感を抱いてしまうのですから。

毎日息つく暇もないくらい子育てに奮闘しているママたちが、ほんの少し自由になれる時間。授乳時間がそうであってもいいじゃないですか。

いい加減、自己犠牲を払えば払うほどいい子に育つ、という呪縛からママたちを解放してあげてほしい、と思う筆者です。

大切なのはママがストレスを溜めないこと

「授乳中にスマホを絶対見てはいけない!」という意見に賛同はできません。しかしだからといって「授乳中は赤ちゃんがこっちを見ていても、それを無視してスマホを見ているのか」というと、そうではないのです。

もちろん赤ちゃんの様子も見ながら、しんどいなぁと思った時にスマホを見て気分転換する。それでいいと思います。

大切なのはママがストレスを溜めてしまわないこと、追い詰められてしまわないこと。何事もほどほどに…それでいいのではないでしょうか?

大中 千景