結婚すると自分の家族だけでなく、夫の両親や兄弟といった親戚付き合いが増えていきます。何事もなく円満に付き合いができる場合もあれば、いろいろと言いたいことも言えずモヤモヤしてしまうこともあるでしょう。

今回の話は筆者の周りに起こったいろいろなケースの“嫁”の話。「自分にもそんな経験がある!」という人もいるでしょうし、「そんなことあるの!?」と思う人もいるかもしれませんね。

今だって“長男の嫁”は辛いのよ!

「令和なのにまだそんなこと言ってるの?」という言葉を発したくなるのが、“長男の嫁”問題。「長男の嫁だから」と言われることは比較的少なくなってきたと思いますが、地方や地域によってはまだまだ根強い場合もあります。

友人Aのケースはこんな話。

お互い結婚の意思が固まり、それぞれの家に改めて結婚の挨拶に行ったときのこと。「○○は長男なので、いずれは家を継ぐことになります。そのことを頭に入れておいてくださいね」と義母に言われたのだそう。そのときはさほど気にとめていなかったようですが、結婚してから痛感することに。

  • 住んでいる地域が同じなので、最低でも月に1回は顔を見せる。
  • 親戚などが集まってみんなでご飯を食べるときは、長男の嫁が料理をする。
  • 年末年始はほかの親戚よりも早めに夫の実家に到着し、料理を作りおもてなしをして、最後まで残ってみんなを見送る。

──など、その家の“長男の嫁”としてのルールがのしかかってきたのです。

“長男の嫁”という特別な区分けがされなければ、義母の手伝いをしたりほかの兄弟の妻や親戚と協力して料理を作ったりできそうなもの。しかし“長男の嫁”と区分けをされてしまうことで、プレッシャーを感じたり、「どうして私だけ…」という心情がわきあがってきたりします。

義母からすると自分も“長男の嫁”としての仕事をしてきたので、やって当たり前と感じているのでしょう。友人Aはこのルールに不満を感じつつも環境を受け入れ、親戚付き合いを続けています。