また、外出を控えることによる個人消費低迷が不可避となる中、普段の値動きは比較的小さい外食株が売られ、吉野家ホールディングス(9861)が一時▲6%安に迫る急落、日本マクドナルドホールディングス(2702)が一時▲4%安に迫る大幅下落など軒並み大きく値を下げています。

さらに、鉄鋼株の下落にもなかなか歯止めがかからず、日本製鉄(5401)は12日続落で約16年ぶりの安値更新となりました。

その他では、不動産株が大きく売られ、三井不動産(8801)と三菱地所(8802)が▲3%安に迫る下落となり、住友不動産(8830)は昨年来安値を更新したのが目を引きました。

一方、子会社が新型コロナウイルスの検査システムの開発を始めたこと、及び、500億円(上限)の自社株買いの2案件を発表したキヤノン(7751)が一時+4%超の大幅高となりました。

また、下落が相次いだ医薬品・トイレタリー株では、マスク特需による業績回復期待からユニ・チャーム(8113)が値を上げています。

新興市場(東証マザーズ)では、サンバイオ(4592)が大幅安で連日の昨年来安値更新となり、そーせいグループ(4565)やブライトパス・バイオ(4594)など医療バイオ株の急落が目立ちました。

葛西 裕一