「中小企業や地方の企業というのはウェブサイトの課題が山積みで、メンテナンスが行き届いていないけれど大きなコストをかけられないという会社が多い。そういうところを対象にコンサルティングを請け負うと、こちらにとっては十分は報酬だけれど先方にしてみたらコンサル会社に頼むよりも大幅に安く済む」といいます。

「株の運用も日中にできる。仕事をしていたら昼間は相場を見られないけれど、今は時間を自由に使えるしストレスもない。自分の裁量で決められる仕事で自分の持てる力をフル活用して働けるので、毎日楽しく生活している」と明るく話してくれました。

いい再就職先が見つからないことも

ある金融機関を早期退職したCさん。Cさん自身は無事再就職先を見つけ、筆者と同じ会社に入社してきましたが、Cさんのように就職先が見つかる人はそれほど多くないのだそうです。

「僕はツテでたまたまこの会社に入れたけど、そういう人は多くない。ツテがあるか本当に優秀な人じゃないと、50代になっての再就職はやっぱり難しい。早期退職前からちゃんと準備をしておくとか、ヘッドハンティングの話をもらったうえで早期退職するほうがいいんじゃないか」と言います。

Cさんは57歳ですが、英語も流暢で業務知識も豊富、彼のマネジメント経験が非常に重宝され、ある事業部の事業部長として入社してきました。

「早期退職した人が持っているスキルや経験を求めている会社とうまくマッチングできたらいいけれど、そうでなければ早期退職というとあまりイメージもよくないし、煙たがられることだってある。計画的に早期退職に向けて準備しないとうまくいかない。そういう人をたくさん見てきたからこそ、自分は恵まれているなと思う」と話してくれました。