このところ、早期退職者を募る大手企業のニュースをよく目にします。ネガティブなイメージを持たれがちな早期退職ですが、必ずしも悪いことばかりではなさそうです。今回は、早期退職した人やその家族に、早期退職してよかったこと、後悔したことを聞いてみました。
退職金をもらった後にやりがいのある仕事につけた
IT企業を52歳で早期退職した夫を持つAさん。最初は反対していたものの、夫の決意が固かったこともあり早期退職に至ったそうです。
「早期退職は会社都合なので退職金の条件が良くなると言われていたけれど、予想以上の額にびっくり。まだまだ働き盛りで経験もあるし、夫は今、知人が起業した会社で役員として働いている」と言います。
「前の会社は大企業だったので給与面はよかった。でも、本人は仕事にあまりやりがいを感じていなかったようで、今のほうがイキイキと働いている。もともとマネジメントよりプレーヤーとして働くほうが好きな人だったので、今の会社のようなベンチャーで、自分の裁量とスキルを活かして働けるほうが向いているのかもしれない」とAさん自身も笑顔で話してくれました。
副業としてやっていたことに専念できた
続いてもIT企業で働いていたBさん。Bさんは47歳で早期退職しました。Bさんの会社では副業OKだったそうで、Bさん自身も副業としてウェブコンサルティング業務を行ったり、株の運用をしたりしていたのだそうです。
「早期退職して、結果として副業が本業になったというイメージ。それまで会社で身に着けたスキルや知識、経験をもとに副業としてコンサルティング業務を行っていたけれど、早期退職後はそこにかけられる時間が増えたので相手にするクライアントも格段に増えた」のだそう。