漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦、またアンデスの歌うネズミ(6話参照)といわれる『デグー』と一緒に生活しています。ちなみに時々お話に登場していた、けまりちゃんと松くん夫婦とその子どもたちはこのデグー。

しかし、2019年に、このけまりちゃんと松くん夫婦、子どもたちは寿命によりお星様に…。そして彼らとほぼ入れ替わりで入ってきたのが、今回のお話の主人公、棟梁(♀)ちゃんというわけです。

さて、この棟梁ちゃん。最初から棟梁という名前だったわけではありません。祭さんの家では、ペットたちのネーミングには、一定のルールがあり、チンチラは「小明神」「おみくじ」といった和風のもの、デグー男子は松竹梅、デグー女子は、「けまり」「こまり」など、「まり」がついた名前をつけるのが慣例。デグー女子である棟梁ちゃんも、最初は「てまり」という、実に可愛い名前がつけられていました。

しかし、このてまりちゃん。その愛らしい名前とは裏腹に噛み癖がひどい!デグーは撫でたりすると、お礼に甘嚙みをしてくる習性があるのですが、噛む力が強いのか祭さんの指から血が噴き出るほど噛んでしまうこと数回。そこで、げっ歯類の動物に歯が伸びすぎないように与える『かじり木』は、彼女にだけ大きめのものを与えてみたのです。