正社員ではなく、契約社員として働きながら、カツカツの状態で家庭を支えている叔母。毎日自宅に帰ると、まともに会話すらできない叔父を相手しなければならず、筆者が簡単に想像できるような過酷さではなかったと思います。
叔母も年をとり、体力的にもキツくなっていると弱音を吐くことが増え、心配でしかたがありません。
「当たり前の日常」の脆さ
──自分だったらどうするだろう? もし、自分が同じような状況に直面したら、叔母のように気丈にがんばれるだろうか?
その答えは、安穏とした毎日の中でいくら考えても出せるものではないでしょう。表から見えていないだけで、こんな風にギリギリの状況で戦っている家庭が、実はたくさんあるのだと思います。
当たり前のように感じている日常は、いとも簡単に当たり前でなくなってしまう。そのことを忘れずにいようと思うのでした。
川西 まあさ