長男は大学へ行けなくなったことを実の父親に告白できず、バレないよう日中は外で時間をつぶす日々を送っていたそう。実は長男がまだ幼かったころ、叔父は子どもたちと過ごす時間も犠牲にして趣味に熱中していました。長男は父との間に信頼関係をうまく築くことができず、自分が抱える困難を伝えられなかったのかもしれません。

そのまま4年の月日が過ぎ、その間に祖母は病気のため死去。祖母の葬儀には揃って現れた叔父一家でしたが、葬儀前後も会話はほとんどなく、こちらが困ってしまうほどでした。

叔父は息子が第一志望の大学を無事に合格したと、本気で思っている様子でした。家庭内のコミュニケーションはゼロ。筆者が一緒に楽しい時間を過ごし、親しんでいた叔父一家の面影は、そこにはありませんでした。

一馬力で家庭を支える叔母の将来が心配

叔父が最後に会社を辞めてから、収入を得ているのは叔母たった一人。長男は無就学から無就業へと移行したまま今日に至っています。一家には長女もいるのですが、その子は家庭が破綻しはじめたころ、まだ学生。生活費だけでなく学費もすべて叔母が工面して、無事、社会人として送り出しました。