離婚が身近でなかった時代の妻たちは、結婚生活の苦痛とどう向き合ったか

離婚率は減少傾向だが、妻からの申し立ては増加

2018年に結婚したカップルは58万6438組、離婚は20万8333組です(厚生労働省)。単純に計算すると、約36%の離婚率になり、一般的にも「3組に1組が離婚」と言われたりしています。

ただ公式な離婚率は、人口1000人当たりで計算されるので、約1.7‰(パーミル)となります。

離婚率は02年をピークに減少傾向にあります。必ずしも昔は離婚が少なかったというわけではなく、明治中期ごろまではむしろ現在より高い離婚率となっていたようです。減少する離婚率ですが、妻からの離婚率となると、また違う数字になるのではないでしょうか。

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裁判所に申し立てられた件数を見ると、06年から16年の10年間で、夫からの申し立ては1万9730から1万8134件と微減しているのに対し、妻からは4万5440から4万8351件と増加しています(司法統計)。

数字はさておき、妻たちにとって離婚が身近になったのは、やはり近年になってからと言っていいのではないでしょうか。なぜなら、妻が経済力を持つようになったのはそう古いことではないからです。

経済力がなければ、離婚なんて絵空事でしかありません。どんなに日々の生活が苦痛だったとしても、です。

「男に逃げられる」と言われ、「いいよ」と答える妻

妻からの離婚が身近でなかった時代は、社会も男性に寛容なところがありました。夫のわがままを許さない妻は、心が狭いとする風潮さえないわけではありませんでした。

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法律事務所勤務を経て、フリーランスのライターに。弁護士事務所、企業法部を中心に取材・執筆に従事中。