「典型的な核家族で育った私は、親戚のしきたりなど初めてのことばかり。段取りの悪さにいつも嫌味を言われていました。とはいえ、自分でやれることは一生懸命やっていたので『本当に使えない』『親に何教わってきたの』なんて言われるたび心からイライラしていました。そんな義母の態度に夫も私に謝ってくれていたため、行かないというのもなんだか申し訳なくて…。どうにかしてその状況を変えることはできないか考えました」

すると、ご主人がポツリとヒントをくれたそう。「かあさん、おばさんには頭があがらないんだけどなぁ…」おばさんというのは、ご主人のお父さんの姉で義母からしたら小姑の立場です。Sさんはそれを聞いてひらめいたそう。

「その話を聞いた次の宴会には、そのおばも来ていました。確かに、義母はおばに対しとても気をつかっている様子。そして、おばがいなくなると私にいつものように嫌味をいいだしました。いつもならムカッとくる義母の嫌味。しかしその時ばかりは「よし!言われた!」と心の中でガッツポーズをしました」

Sさんは、義母がお手洗いに行く瞬間を見はからい、廊下にでました。そして、シクシク泣き出したそう。