その当時の友人知人は、皆高齢出産を経験し、高齢ママの仲間入り。私もその一員となるはずだったのですが、事情により地方への転居が決まりました。もちろん、縁もゆかりもない土地でしたが、持ち前のお気楽さで「ママ友作ろう〜」などと考えていたのです。
ただ、やはり年を取ってからの妊娠、出産は大変でした。初産だったこともあり、NICU(新生児集中治療室)のある地域の拠点病院での出産となりました。母乳育児を推奨する病院で、産後も常に「母乳、母乳」と追い立てられる毎日。我が子はおっぱいを吸うのが上手ではなく、吸わないから出ない、出ないから吸わないの悪循環の日々で、精神的に参ってしまいました。
その病院には各自の部屋の他に授乳室があり、看護師さんや助産師さんが相談に乗ってくれます。私も毎回その部屋に来るように促されるのですが、それも苦痛でした。自分より若い2人目ママたちが上手に授乳し、2人目トークに花を咲かせているのですから。
「何でおっぱいが出てるのに授乳室にくるんだよ!」と隅の方でいじけている私。今なら、産後は皆それぞれ孤独で、どのママも1人になりたくなかったんだろうなーとわかるのですが、その病院では高齢ママとついぞ出会うことはありませんでした。
仲間だと思っていたら!?え、4児のママ
退院後、見知らぬ土地でのほぼワンオペ育児が始まります。それもまた大変で、病院での授乳室の話をすっかり忘れるほどでした。