先輩が親切で誇れる人だった

ある保険会社で働くDさんはまだ1年目。「同じ部署の先輩がとにかく仕事がデキる人で、役員にも一目置かれているような人。やさしくて親切で、いろいろ教えてくれるしサポートもしてくれる」と言います。

「まだ新人の僕をいろんな人に引き合わせて紹介してくれるし、飲みにも連れ出してくれる。無理強いはしないし、他社とも交流がある人なので、そういう場に積極的に連れて行ってくれるのは本当にありがたい。こういうところから先輩のワザを学べと言われている気がする」と、キラキラした目で話してくれました。

彼のように、言葉だけでなく先輩の背中を見て、その行動の裏に隠れた真意を読み解ける新人はなかなかいません。ましてや彼は1年目。ここまで考えられるのもすばらしいことです。先輩も育て甲斐があることでしょう。いい職場だからこそ、いい経験ができて、いい仕事ができるようになるのではないでしょうか。

おわりに

今回は4年目までの若手社員に話を聞きました。「この会社に入ってよかった」と思うエピソードが2人とも、仕事内容や給料ではなく、職場の人間関係であったことに意外な印象を持ったかもしれません。

しかしそれは、最近の若い人も職場に尊敬できる先輩や上司がいれば高いモチベーションを保つことができるということの裏返しではないでしょうか。もし、あなたが若手社員の指導をする立場なら、参考にしてみてくださいね。

大塚 ちえ