今日も1日お疲れさまです。投信1編集部です。編集部が選んだ今日の注目ニュースを、投信1編集部や個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)のアナリストのコメントとともにお伝えします。

円高が進み一時106円台に。円高はさらに進むのか

週末に円高が進んでいます。その背景は6月3日に米国労相相が発表した5月の雇用統計において、非農業部門の就業者数が市場コンセンサスを下回ったためです。

米国中央銀行FRBの利上げ期待も高まる中で、米国経済の足元の景気回復の状況が思わしくない場合、利上げが実施されないのではという思惑も働き、ドルを売って円を買う動きが進んだと考えることができます。

為替レートと東京株式市場の連動性を考慮すると、6日(月)からの株式市場が弱含むかどうかに注目です。

円高は、輸出企業にとっては円建ての売上高にマイナスに働く影響もありそうですが、一方国内の小売企業などは資材の調達コストが安くなることで、恩恵がありそうです。引き続き内需関連企業株の動きには注目です。

自動車メーカーはなぜ人工知能(AI)に積極的になったのか

NHK NEWS WEBでは、「大手自動車メーカー AI研究開発本格化の動き」という記事で、自動車メーカーのAI研究開発が本格化していると報じています。

ホンダ(7267)やトヨタ自動車(7203)、米GMなどが積極的にAIの研究開発を行っているとしています。では、なぜ自動車メーカーがAIの研究に対して積極的になっているのでしょうか。

テクノロジー産業に詳しい泉田良輔Longine編集委員長は、①これまでの競争の軸が限界に達していること、②消費者も自動車の付加価値として安全性に重きを置いていることをあげています。

そのうえで「技術の進展によってセンサーなどデバイスの生産コストや通信インフラの利用コストが低減することで、自動車というハードウェアから取得することができるデータがこれまで以上に増えてくると考えられます。そうしたデータを活用して自動車をより安全にかつスマート化(賢く)することが可能だという期待を込めて、AIに積極的になっているのでしょう。グーグルのような異業種も参画してきているので、自動車メーカーも専業として手を打ってきているのが現状といえます」とコメントしています。

いかがでしたか。読者のみなさまの本日の情報収集の一助になれば幸いです。

 

LIMO編集部