ニューヨークに増える「隠れ富裕層」その実態とは

「Working Rich」の意識と「Inconspicuous Consumption (目立たぬ消費)」から読み解く

その内の1人、世帯年収約$250,000(約2,700万円)に数百万ドル(数億円)の相続財産があるという女性は、$6のパンの値札を家に持ち帰る前に取り外すといいます。

また、ニューヨーク在住の富裕層向け専門のインテリアデザイナーは、富裕層顧客の模様替えでは家具等を配達する際に値段がどこにも表示されてないか必ず確認する、と話したそうです。ベビーシッターや家政婦に値段を見られたくないということです。

400万ドル(約4.5億円)以上のマンハッタンのペントハウスに住む夫婦は、郵便住所にPH(ペントハウス)とは明示せず、他と同じようフロワ数で住所表示するように変更したといいます。

彼/彼女らのほとんどが、自分達の家計状況やライフスタイルを話したり、誇示したりすることに消極的だとのこと。自分達が富裕層とみられることに抵抗を持ち、あえて「普通」と位置づける人も多いといいます。

もちろん、富を隠しきれないような超富裕層や派手好きな富裕層も多く存在します。しかし、1世紀以上前に経済学者のソースティン・ヴェブレン博士が『The Theory of the Leisure Class(有閑階級の理論)』という本の中で「Conspicuous Consumption(誇示的消費)」と表現したような、富や社会的地位を見せびらかす為に物質的消費をするアメリカ富裕層独特の行動には変化が見られるのです。

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アメリカ在住。
アメリカの某大学卒業。専攻は経済学と会計学。日本の大手専門商社にて海外輸出業務に従事した後、アメリカでは大学のアクセシビリティサービスに勤務しアメリカの教育現場に携わる。現在は、アメリカの低所得層の子供達を対象にした学習支援団体に所属し小学生と共に成長中。趣味はピラティス(指導者認定資格取得)と映画鑑賞とスパイ小説(特にDaniel Silva)を読むこと。
Twitter :MikiBright3