母親からすれば、差別されて嫌な思いをする我が子を守るのは本能です。子供に降りかかってくる差別を追い払おうと必死でした。一方、おばあちゃんの傘下で守られ続けている長女がいるのです。子供たちが小さい頃は、本当にやるせなく辛い日々でした。

しかし、子供たちが大きくなって、分別が付いてくると「何がおかしいか?」がだんだん分かってきます。明らかに「おばあちゃんのやっていること、言っていることがおかしい」と子供たちは理解しています。それを証拠に、たまに一緒に食べるご飯のタイミングでは贔屓されている長女ですら冷たい態度です。長女は、次女と三女と違う扱いを受けていることに嫌悪感すら感じています。姑が何でもやってくれるところは、都合よく「利用」しながら…。

もし、子供がまだ小さくて、おばあちゃんの方ばっかり向いて「あたしばかり憎まれ役で、辛い」と感じているお母さんがいたら「ちゃんと子供たちはみていて、いつか母親の味方になってくれる」と信じてください。子供たちは今やA子さんにとって「よき理解者」です。

堀田 馨