緊急事態のときの転売(今回のマスク)

今回のマスクのように緊急事態の時です。例えば医療関係や病気にかかっているなど、本当にマスクを必要としている人もいますよね。そんな中、マスクを買ってそれを高額転売するのは道徳的にどうなの?という話になってきます。

筆者たちはこれまで幾つかの災害に遭ってきていることもあり、緊急事態は「儲ける時」ではなく「協力し合う時」と考えるようになってきています。このような心理的な部分も、転売への抵抗を強くしているのかなと筆者は考えます。

数に厳しい制限がある物の転売

数量限定の商品を大量に買って高額で売るのも、叩かれる転売といえます。筆者が印象的だったのが、2018年4月に京都高島屋で起きた「スーパードルフィー100体買い占め騒動」(※3)です。レア度が高く1体12万4200円もするスーパードルフィーを、一人の男性が買い占めました。

転売目的ではないか?との疑いがあったのですが、高島屋はそのまま販売。結局、中国の通販サイトで転売されているという報告もあったようで、転売に対して社会がとても批判的になりました。

あまりにも値段が高い場合

価格が定価の何倍にもなってしまう場合も、他のユーザーから叩かれてしまいます。もう4年ほど前になりますが、東京駅100周年記念のSuicaが販売されました(※4)。限定1万5000枚(1人3枚まで)の販売で、東京駅には約1万人の行列ができました。安全面を考えて当日の販売を取りやめて大混乱になった後、早速ヤフオク!に東京駅100周年記念のSuicaが出品されていたのです。

2000円のSuicaが5万円近くで転売されたこともあり、かなり話題になりましたね。それとヤフオク!はオークション形式なので、怒ったユーザーがいたずら入札をして、一時99億円まで値上がりしていました。もちろん取引はキャンセルでしょうけれど。