小泉氏の育休取得は日本の「空気」を変えるのか
小泉氏は今回の育休取得の表明にあたり「制度だけではなく空気も変えていかなければ、育休取得は広がっていかない」と決意を込めています。
海外に目を向けると、フィンランドでは男性の育休取得率が8割を超えています。フィンランドでは1998年に当時の首相が男性の閣僚として初めての育休を取得しました。そのニュースが男性の育休取得が広がった大きなきっかけになったといわれています。
小泉氏の決意もフィンランドの事例のように、これからの日本の男性の育休取得を後押しするきっかけになるといえるでしょう。だからこそ併せて、取るだけではなく "男性も家事育児に参加する育休取得をするべき" といった質にも目を向けられるように日本の空気を変えて欲しいと強く思います。
まとめ
男性は女性と家事育児を平等に分担するために、さらに不安定になりやすい産後の母親をケアするためにも育休を取得するべきだと考えられます。意味のある育休取得の必要性が広がって行くように、今回のニュースをきっかけとして育休の質にも目を向けられるよう、私たちは考えていくべきなのではないでしょうか。
【参考】
(※1)「パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査」コネヒト
(※2)「人口動態統計(死亡・出生・死産)から見る妊娠中・産後の死亡の現状」国立成育医療研究センター
「男性の3割が「とるだけ育休」夫婦で話し合いを」NHK ニュース
「妊産婦の死因、自殺がトップ 産後うつでメンタル悪化か」朝日新聞
「小泉進次郎氏の育休取得は“空気”を変えるか?フィンランドでは「もはやニュースではない」」ハフポスト日本版
吉永 涼