心も不安定になる時期、だからこそ男性の育休の必要性

別の調査によると、男性の育休取得自体には概ね満足していると回答している女性が70%以上となっています。その中には「一人じゃないという心の余裕につながった」といった回答が多く見られました。

厚生労働省の研究班が行なった調査(※2)では2016年までの2年間で、産後1年までに自殺した妊産婦は全国で少なくとも102人いたと発表ました。

この期間の妊産婦の死因では、がんや心疾患などを上回り、自殺が最も多かったという結果になっています。”産後うつ”とも言われるように、この時期の女性は子育てへの不安や生活環境の変化から、精神的に不安定になりやすいとされており、メンタル面のケアが非常に大切だと言われています。

男性の育休取得は、実際に女性の家事育児における負担を減らすだけではなく、不安定になりやすい時期の母親の心のケアを父親がするという役割も担うといえます。

ベビーシッターや保育園など、育児負担を減らすようなサービスももちろん存在しますが、精神的な支えとなることからも、男性=父親が育休を取ることは大切だといえます。

育休取得中の男性、または今後育休を取得したいと考えている男性は、ぜひ育休期間中にどう過ごすのか、女性の不安を取り除くためにも話し合ってみてはいかがでしょうか。