「育休」のみに焦点が当たると、“とっただけ育休”に?
先日、ママ向けアプリ「ママリ」を提供するコネヒト株式会社が行った調査では、育休中の夫の32.3%が1日あたりの育児時間が2時間以下だったとして、“とるだけ育休”というワードが注目を集めました。一方、政府は2020年までに男性の育休取得率を13%とすることを目標としています。まるで「男性の育児=育休」とでも言わんばかりに育休にのみ焦点が当てられていることには少し疑問を抱いています。
男性が育休を取ることや育休中の育児時間を伸ばすことはとても大事であることは間違いありません。しかし、そもそも育休を取ることで育児の大変さを理解できるとはあまり思えません。育児とは乳児期だけではないからです。
育休期間だけ育児を頑張って、育休が明ければまた仕事や趣味に没頭して育児参加しないケースもあり得るはず。会社側からは男性育休の実績作りとして利用され、自分自身も「俺は育休をとったから育児をしたんだ!」という、その後の育児放棄の免罪符となる“とっただけ育休”になりかねないのではないかと危惧してしまいます。
小泉進次郎氏も“とっただけ育休”にならないように、育休明けの育児参加をどのように発信していくのか期待したいところです。
富士 みやこ