夕飯時の忙しい時から就寝間際まで延々とメッセージが届く日々が続き、スタンプで対応し続けたある日のお迎えの時のこと。Mさんから「すみませんね。うちの子、Kさんの息子さんより何でも早いですから」と衝撃の言葉をかけられました。Mさんは、ここ最近のKさんの冷たい対応は出来の良い自分の息子への嫉妬だと勝手な解釈をしていたのです。

怒りを通り越して呆れたKさんは、その言葉に愛想笑いで返すしかありませんでした。その後、パタリとMさんからLINEは来なくなったものの、別のママ達にも同じようなLINEを送り続けて、1年経った頃には誰からも相手されなくなったそうです。「常識が通用しない相手とのトラブルは、大人の対応を貫くことがポイント」とKさんは断言していました。

意図せず巻き込まれることもあるのが厄介なところ

ママ友トラブルの厄介なところは、自分から率先して友達作りをしていなくても巻き込まれること。ランチ会に誘われたり育児で相談されるなど、人間関係でよくある出来事をきっかけにトラブルが発生します。最初から「このママは問題を起こしそう」と嫌な予感を感じたら、距離を置いた付き合いをすることもできますが、気がついたら巻き込まれていたということがほとんどです。

気が合うと思っても、結局は子供を介してのお付き合いです。学生時代のような友人関係を築けるのは幻想と割り切って、ママ達と接していくことがトラブルを未然に防ぐ方法なのではないでしょうか。

中山 まち子