続いて、この勢力図の背景となる各コンビニの歴史について見ていきます。
セブンイレブン
セブンイレブンの日本第一号店は、1974年開店、東京都江東区の「豊洲店」です。
その後、セブンイレブンは、ひとつの地域へ集中して出店する「ドミナント戦略」をとってきました。
ドミナント戦略により、特定地域での認知度向上、配送効率や店舗指導効率の向上などが可能となります。近隣に多数のセブンイレブンがある地域がある一方、セブンイレブンが全く無い地域もあるという実感をお持ちの方も多いでしょう。
都市部でも、大阪への出店は1991年、愛知への出店は2002年と、比較的遅くなりました。全47都道府県に出店が完了したのは、つい最近、2019年7月です。ローソンが1997年、ファミリーマートが2006年ですから、比較しても遅いと言えます。
なお、セブンイレブンが最後に出店した都道府県は沖縄県です。昨年2019年の「セブンイレブンの日(7月11日)」に合わせて、一気に沖縄に14店を開きました。セブンイレブンは、沖縄に、5年間で250店を開く計画であり、先行して300店舗強を展開するファミリーマート、200店舗強のローソンとのコンビニ「沖縄の陣」が予想されます。
ファミリーマート
ファミリーマートは、1973年に西友ストアー(現在の西友)が、埼玉県狭山市内にコンビニ実験店舗を開設したのがスタートです。
2010年には、am/pmを吸収合併し、2015年にはココストアを吸収合併しました。更に2016年には、サークルKサンクスを運営するユニーグループ・ホールディングスを吸収合併し、サークルKとサンクスの店舗を、順次ファミリーマートに切り替えました。
東海地区でファミリーマートの店舗数が多いのは、東海地区に基盤を持ったココストアとサークルKサンクスを買収したことが大きく影響しています。