「いつも笑顔でいるために、段取りをしたり先回りして完璧な育児を目指していました。でも、それを続けているとひとつでもうまくいかないときにすべてダメな気持ちになるというか…。ある日ママ友から『子供とうっかり一緒に昼寝しちゃって、夕ご飯作りそびれたんだけど、仕方がないのでお米だけ炊いておにぎりパーティーをした』という話をされました。

私だったら失敗で落ち込むところを、彼女は『子供たちもすごい楽しそうだったのでたまにはいいよー』なんていっていて。同じことをしても幸せに感じられる人がいることに衝撃を受けました。でも、それから私も『ちょっとしたことでも幸せに感じられるよう、ハプニングを楽しもう』と考えるようになりました。まだまだママ友のようにおおらかにはいきませんが、苦しいばかりの育児より、ちょっとしたことで喜べる毎日の方がきっと子供たちも幸せだと思います」

ちょっとした気付きで自分も子供も楽になる、そんなことに気づけたSさんは残念なママなどではないのではないでしょうか。

まとめ

ついつい子供たちを怒鳴っては、自己嫌悪に陥ってばかりの子育て世代の日常。うまくできない自分に苛立ったり、いうことを聞かない子供たちをもどかしく思ってしまうことの連続です。

「私に育てられるこの子はかわいそうなのでは」なんて思ってしまうこともありますが、我が子に対しまっすぐに悩めるその姿勢は残念な母親ではありません。ママだって辛い日もあれば泣きたいときもあります。無理に自分の感情を押し殺さず、力を抜くことで子供に優しくできることもあります。自分で自分を否定ばかりするのではなく、ママ自身の自己肯定感を高めることで、良い連鎖が生まれるとよいですね。

LIMO編集部