金融商品取引法違反で2018年12月に起訴された元日産会長のカルロス・ゴーン被告が、裁判を前にレバノンに逃亡。2018年11月の逮捕以来、映画のような展開が続くゴーン劇場ですが、レバノンでエピソード2が始まることになりました。
ただし時を同じくして中東情勢が緊迫化しており、政情不安のレバノンはゴーン被告にとって安住の地となりえない可能性もあります。ゴーン劇場エピソード2はどのような展開となるのでしょうか?
ゴーン劇場の幕開けもプライベートジェット
世間を驚かせた逮捕が行われたのが2018年11月。ゴーン劇場は羽田空港に着陸したプライベートジェット機内での逮捕から幕を開け、作業員に変装した姿で拘置所から釈放されるなどの見せ場を経て、次は2020年に始まる裁判を待つのみの状況となっていました。
しかし2019年の暮れ、日本が年末年始の休暇モードの中、ゴーン被告は楽器ケースに隠れチャーターされたプライベートジェット機で関西空港からレバノンへの逃亡に成功し、再度世間をアッと言わせることになりました。
レバノンってどんな国?
レバノンと耳にしても、ほとんどの日本人には中東の遠い国というイメージしかないでしょう。レバノンはイスラエルとシリアに囲まれた国家で、面積は10,452㎢、日本の岐阜県(10,620㎢)に相当する広さです。
国内では岐阜県の面積は広い部類に入りますが、国家という観点からは決して広くはありません。また人口は約610万人と推定されていますが、これに近いのは千葉県の約620万人です。