「健康的ナルシシズム」とは
コロド博士は健康的ナルシシズムは単なる自尊心と言うよりも、自分の美しさや、自分の成し遂げた事に対して素直に多幸感を感じられるとても大切な特性だと言います。
「チャレンジに成功した時素直に自賛し、深く喜んだ感覚は蓄積され、自信となり、困難を乗り切る力になる」と、コロド博士は語ります。
健康的ナルシシズムを持てないと、自分を否定し、自信を持てず、酷い場合は自分を嫌ってうつ病などになってしまうこともあります。
「健康的ナルシシズムの発達を阻止してしまう原因は様々だ」と、コロド博士。自己中心的な親が子どもの意志を尊重しないことで、次第に子どもは自分が無価値だと思い込むようになり、自信喪失した大人になってしまうというケースはよくあるそうです。
また、「自分が他の子より優れていたら嫉妬でいじめられるのではないか」という恐怖心を、子どものとき何らかのきっかけで抱き、わざと自分の才能や優越した能力を隠し、健康的ナルシシズムを否定してしまうというケースもあるそうです。
成功の原動力「健康的ナルシシズム」の特徴
心理学者のシェリー・キャンベル博士も米ビジネスウェブ誌 「Entrepreneur(アントレプレナー)」(※3)に寄せた記事の中で「ナルシシズムは強すぎても、弱すぎても病的になってしまう。バランスが大切なのだ」と、述べています。
健康的ナルシシズムを成功の原動力としている人の特徴について、キャンベル博士の記事からまとめてみました。