《個人で準備した老後資金の使用開始年齢》
老後のための貯蓄について、切り崩し始める年齢は、平均で65.9歳という結果になりました。年齢の分布をみると、多い順に以下のようになっています。
・「65歳」(39.7%)
・「70歳」(20.9%)
・「60歳」(14.4%)
公的年金では不十分と考えてそれぞれが何らかの方法で老後の準備をしていますよね。老後資金はできるだけ使わずに残しておきたいものですが、いつかは取り崩す時が来ます。
収入と支出のバランスにより使い始めるのは65歳が最も多くなっています。生活費設計の目安として参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
金融庁の報告書にあった「2,000万円」はあくまでも目安という意見もありますが、一連のデータは日本のこれからの厳しい現実を表しているといえます。退職金の減少傾向や、企業年金の削減など、自力での資金準備が急務となっているのは事実でしょう。
まずは、自分の老後の姿を想像し、ライフプランを立てて必要な資金を把握していくことが先決ですね。その上で、先取り貯金やつみたてNISAなどを利用して、早い段階で準備をしていくことが重要といえるでしょう。
【参考】
市場ワーキング・グループの報告書「高齢社会における資産形成・管理」 金融庁
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
「令和元年度 生活保障に関する調査《速報版》」公益財団法人 生命保険文化センター
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
LIMO編集部